絶滅危惧種ハクバサンショウウオを守りたい

絶滅危惧種ハクバサンショウウオの生育環境を守れ-富山県有峰林道アスファルト化工事の中止を

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有峰は、富山県東南部、立山連峰薬師岳の麓にある標高1100メートルの高原盆地です。有峰湖を取り囲み、ブナやミズナラの豊かな森が広がっています。人は住んでいません。この有峰で、富山県は、湖を回る林道のうちのある区間においての拡幅・舗装工事を検討しています。ここは砂利道で、現在一般車両は通行できません。この区間以外の湖周道路は、既にアスファルト舗装されています。湖一周ドライブできるようにしようというのが県の考えです。 しかし、ここは、絶滅危惧種ハクバサンショウウオ(日本固有種)の国内最大級の繁殖地です、アスファルト舗装されると、現地の繁殖地のほとんどが失われます。また、工事の影響は他の多くの動植物にも及ぶと考えられます。これまで、学会や自然保護団体が工事の中止を求める要望書を県に提出しています。 この区間の舗装は、林業あるいは森林の維持管理の面で必要ではありません。副次効果としての観光効果も薄いと考えられます。また、人は住んでいないためライフラインでもありません。このように、工事の必要性については自然環境への影響以外にも多くの疑問が持たれます。 富山県・富山市・北陸電力は、2002年に「水と緑といのちの森を永遠に」を有峰森林文化村の基本理念として掲げています。また、有峰森林文化村憲章には、「生き物が気ままに住める環境を守ります。」の一文があります。この工事は、これら有峰森林文化村が定める理念にも矛盾しています。 この工事は、貴重な自然が破壊されるとして全国各地で多くの自然保護運動が起こり、問題となってきた「大規模林道事業」を継承するものです。「今だけ、自分だけ、お金だけ」ではなく、今在る自然こそが後世に遺すべき貴重な財産ではないでしょうか。 ハクバサンショウウオは富山県有峰から、日本の、そして地球全体の環境危機を警鐘しているのではと感じてなりません。設立13年目を迎えた有峰だいすき会は、現在の有峰の貴重な自然環境を守るため、この工事に反対し、中止を求めます。 立山連峰には、昔から「俗化させず大衆の山とする」という考え方があります。我々有峰だいすき会は、「俗化させず大衆の山とする」を合言葉に、地球の環境破壊に対して立ち上がった人たちの隊列に加わります。

有峰だいすき会

有峰が大好きな人の集まりです 有峰を好きな人が増えていったらいいなぁ 「俗化させず大衆の山とする」の先達の思いをつなげたい